フタバから遠く離れて

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自主上映会のご案内

News

ベルリン国際映画祭レポート④  2.13.2015

2015年2月14日

ケルンから一日でベルリンにとんぼ帰り。

映画祭ということでとにかく浴びるように映画を見ようと、ポツダム広場に。
今年はWim Wenders が名誉金熊賞に選ばれたということで、全作を回顧上映!私の大好きな、初期の作品Kings of the Road(さすらい)のデジタルリマスターも!Rüdiger VoglerとWim、二人も会場に来て、当時の撮影の小話を聞くのは、最高でした。

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Category:Berlinale 2015

ベルリン国際映画祭レポート③  2.12.2015

映画祭と国際交流基金が協力して、「フタバから遠く離れて」がベルリンだけでなく、ドイツのケルンでも上映されました。

世界遺産ケルン大聖堂でおなじみのドイツ西部の大都市。人口は約100万人で、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンについで4番目に大きいとか。今でもローマ帝国時代の建築、文化の名残が感じられます。

そこのHiroshima Nagasaki Park にあるケルン日本文化会館で、「フタバから遠く離れて」、「同 第二部」が二日間に渡り上映されました。

僕は二日目に参加し、上映後のQ&Aを行いました。
そして、伊澤史朗双葉町長のメッセージ・ビデオも上映されました。
フクシマの悲劇を二度と繰り返してはならない、という強いメッセージが伝えられました。

印象的だったのは、なぜ日本は過去から学ぼうとしないのか、ということ。

ドイツは(紆余曲折がたくさんありましたが)フクシマのおかげで脱原発に舵を切った。日本は、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと来て、なぜ国民がもうたくさんだ!と声を上げ、政治もそれに呼応しないのか、という問いです。

311後の反原発デモや世論調査で国民の半数以上が脱原発を望んでいるのに、選挙となると自民党が大勝してしまう、民意のねじれ状態について話しました。

(舩橋)


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Category:Berlinale 2015

ベルリン国際映画祭レポート②  2.11.2015

2015年2月12日

今日は朝から半日、各国のメディア取材でした。
ドイツ、スペイン、イタリア、UAE、アメリカ、スウェーデン、日本など。
聞かれたテーマは共通点がありました。

●    フクシマの現状はどうなっているのか。
●    なぜ、今も避難民が人生をリスタート出来ずに放置されているのか。
●    なぜ、日本政府はそれでも再稼動をしようとしているのか。
●    日本の国内では、この映画や、フクシマの問題についてどれほどの関心が持たれているのか。

などです。インタビューはこの映画祭会期中に各国のラジオ、ネット、雑誌に掲載されます。またここでも紹介します。

これだけの情報量をマネージしているが、Press Attache と呼ばれる広報担当。
ロスから来たMatt Jonestone とアシスタントのPetra Kauraisaが、全体を仕切ってくれていて、映画祭の数多ある映画の中から、一本を目立たせ、注目を集める為の情報戦を毎日戦ってくれています。
この映画祭にきてみると、情報処理能力に長けたpress attacheがいないと、何も出来ないということがよくわかります。 (舩橋)

10:00-10:20am Ole Skambraks, WDR at Marriot Hotel, Berlin.
10:35 – 10:50am Kuriko Sato, CUT Magazine (Japan)
10:50 – 11:10am Alejandro Avila/ Eldiario.es Andalucía (Spain)
11:10 – 11:30am Ibrahim Totanji, Al Bayan (United Arab Emirates)
11:30 – 11:50am Steve Rickinson, IndieNYC (US)
11:50 – 12:10pm Philipp Süßmann/ SERIEN NINJA (Germany)
12:10 – 12:25pm Jan Tussing, ARD Radio (Germany)
12:25  – 12:40pm Roger Wilson SR Radio (Sweden)
12:40pm – 1:00pm Lorenzo Scoles / RAI Radio2 (Italy)


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ベルリン国際映画祭レポート その①  2.10.2015

2015年2月11日

2月10日16:15(ベルリン時間)より「フタバから遠く離れて 第二部(NUCLEAR NATPION II)」のインターナショナル・プレミアが行われました!

ベルリン市内にある最大の劇場の一つ、Delphi Filmpalast(18c末建造、収容人数780名!タランティーノが“Inglorious Bastards”で使いたかったがどうしてもできず、他の劇場で再現したことで有名)に多くの観客が詰めかけました!巨大施設がほぼ満員。上映後は、福島、双葉の現在、いまも続く原発避難の不条理について、Q&Aがありました。未だ政府や東電に放置され、人生を再スタート出来ずにいる人々が13万人以上もいることに、多くのドイツの観客から疑問の声が漏れました。また、福島の反省も充分にないまま、原発を再稼動し、外国へ輸出しようとする日本政府に対する、痛烈な批判を述べたところ、会場から大きな拍手がありました。

今回の原発事故は、地球規模の問題である、ということ。

原発がまかり通るのは、“他人の痛みに対する想像力の欠如”がその根源にあり、

それは今渦巻いているテロリズムへの恐怖の背後にあるものと、実は共通している、という話をしました。

そして、この“他人の痛みに対する想像力の欠如”により先日惨殺されてしまった、邦人人質事件の2人湯川遥菜さん、後藤健二さん、そして、同じくIslamic State によって惨殺されたヨルダン人パイロットMuaz al-Kasaesbehさんに対し、会場の参加者全員で、黙祷が捧げられました。

「フタバ〜」は今後、ドイツ東部のケルンで1回、ベルリン映画祭で3回上映が予定されています。

 

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満員御礼!

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上映前の舞台挨拶

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3年ぶりの上映。スクリーンに福島第一原発。

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上映後のQ&A

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スタッフ、ファンの皆さんと。

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専修大学神田校舎にて『放射能 Radioactive』の上映と討論会

2014年7月9日

公開研究会のご案内

この研究会は、東アジアの映像と社会を考えるために集まって話し合う会です。この趣
旨で、どなたでも来聴歓迎です。

放射能の存在と人間の生活
―舩橋淳監督『放射能』の上映と討論―

講師:舩橋淳さん

コメント:渡名喜庸哲さん

日時:2014年7月12日(土)午後2時50分~
場所:専修大学神田校舎1号館202教室(地下鉄神保町下車2分)
司会:森瑞枝(専修大学社会科学研究所客員研究員)
スケジュール:3時~3時35分 上映
3時35分~4時20分 舩橋監督のトーク
4時35分~5時35分 コメントと討論

*この映画は、原発事故で避難を余儀なくされた双葉町の人々のこの3年の生活を追うド
キュメンタリー「フタバから遠く離れて 第二部」のスピンオフです。監督は、この映画を
撮りながら、目に見えない放射能が人間の生活やものの考え方にどう作用するのかを考え
続けています。監督の話をうかがいながら、私たちが直面している原発事故の諸問題を討
議したいと思います。対論者として、レビナスの研究者で福島の問題にも取り組んでいる
渡名喜庸哲さんに参加していただきます。(主催者)

*舩橋淳さん「フタバから遠く離れて」公式サイト http://nuclearnation.jp/jp/
*渡名喜庸哲さん(慶應義塾大学商学部専任講師)
論文:「破局の凡庸さ」『グローバル化時代における現代思想』vol.2、2014 年。
訳書:ジャン=リュック・ナンシー『フクシマの後で:破局、技術、民主主義』

企画:愛知芸術文化センター
主催:専修大学社会科学研究所土屋グループ「方法としてのドキュメンタリー
の生成とアジアにおける発展」  the0561@isc.senshu-u.ac.jp

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6月19日 映画『放射能 RADIOACTIVE』上映&トークイベント開催!

2014年6月12日


2012年に公開され大きな反響を呼んだ『フタバから遠く離れて』。本年秋に公開される続編『フタバから遠く離れて 第二部』を前に、オーバーハウゼン映画祭のコンペティションにも招待された舩橋淳監督の短編作品を日本プレミア上映します。

■日程:619日(木)(※詳細はコチラへ)
18:30 
開場
19:00  
開演 ・「放射能 RADIOACTIVE」上映
19:35  
ゲストによるトークセッション
◉舩橋淳(『フタバから遠く離れて』『放射能』監督)

◉岩上安身(ジャーナリスト)

◉双葉町のみなさん(2〜3名)

20:45 
質疑応答
21:00
 終了  ※終了後、希望者のみで懇親会もあり

■場所:東京ドイツ文化センター

■料金:一律500円(※資料代として・小中高校生以下は全て無料)

 

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「放射能 Radioactive」国外初上映 オーバーハウゼン国際短編映画祭レポート その2

2014年5月9日

5月5日
満員のコンペ部門会場で、「放射能 Radioactive」の国外初上映が行われました!

福島県双葉町の人々が、どう放射能に向き合っているかについて記録したドキュメンタリーです。

上映後は、短編映画祭では珍しく拍手喝采がしばらく続き、ピーピーと口笛まで鳴り響いていました。

上映後、別会場に移動して行われたQ&Aでは、「あれだけ堆く積まれた汚染土壌は、いったいどうなるんだ?」「除染の効果というのは、本当にあるのか?」「双葉町民は、なぜ3年以上たった今も避難生活を続けなければいけないのか?」「なぜ福島原発事故は収束しないのか?」「子供の健康状態はどうなっているのか?」など、本質的な質問が飛び交いました。

日本の安倍首相が訪独したことにも触れて、ドイツのメルケル首相が脱原発に舵を切ったのに対し、なぜ日本は原発を止めないのか?とくにヒロシマ、ナガサキ、フクシマを経験したのだから。という意見もありました。

基本的な原発事故の現状況と、国民の中でも半数以上が原発ゼロを目指すほうが良いと思っているが、それが選挙に結びつかない政治環境、また脱原発の市民運動が確かに大きくなっていることなどを説明しました。(欧州のメディアではそれすら充分に伝わっていないとのこと)しかし、それに加えて、安倍政権はそれでも再稼働を目指している、というとため息と「Why???」という怒りの声が会場から聞こえました。

事故の収束も全く見えておらず、これだけ避難民を苦しめながら、全てにフタをして原発を推進しようとする日本政府は、理性を失っているのではないか、と批判する人もいれば、もちろん背後に利権が絡んでいるのだろう、日本人の民主主義の成熟度が試されている、と達観する方もいました。
また、「日本は、フランス革命のように民衆の手によって民主主義を手に入れたことがないのではないか、それが圧政であるのに何も反抗していないような印象を持ってしまう。もちろんそうでない運動家は沢山入るだろうが」
とフランスの映画祭ディレクターは分析していました。

日本では311以後、民衆が見えない抑圧を受けている、という共同認識がそこにあったように思えます。それが外からみた日本の姿でもあると感じました。

残念ながらコンペ部門での受賞はなりませんでしたが、ドイツらしい非情に熱い反響をもらったのは大きな収穫でした!(舩橋)

当日の写真はこちら!
https://www.facebook.com/futabakara/posts/1447921242113017

Category:Festivals

オーバーハウゼン国際短編映画祭レポート 1

ヨーロッパでは、フランスのClermomt-Ferrand と並ぶ最大の短編映画祭。そのコンペ部門に入選した新作「放射能 Radioactive」上映のため、ドイツ北西部の町オーバーハウゼンにきてます。

3500本以上、96カ国からの応募から選ばれたどうで、ライナップは多彩。実験映画から政治的ドキュメンタリー、アヴァンギャルドなビデオアートまであります。

今回の目玉の一つがFilm without Film というイベントで、ネットが主流になってしまった今映画館で映画をみるとはどういうことなのか存在論的な意味を問いかける実験作群。

16ミリのフィルムそのものを観客同士で回してゆき、フィルムそのものを映画館でみる(写真参照)、というnegative inspection という作品は最高でした!

拙作は5月5日午前にテスト上映のあと、午後にコンペ会場Lichtburg Filmpalastでインターナショナルプレミア(国外初上映)。劇場は超満員でした! (舩橋)

写真はこちら!
https://www.facebook.com/futabakara/posts/1447253772179764

Category:Festivals

新作短編「放射能 Radioactive」が独オーバーハウゼン国際短編映画祭へ正式招待!

2014年5月2日

短編「放射能 Radioactive」が今日から始まるドイツ・オーバーハウゼン国際短編映画祭のインターナショナルコンペティション部門に選出されました!

舩橋監督も3日〜6日まで現地入りし、上映で観客とのQ&Aを行います。

日独の首脳会談が、ベルリンで行われたばかり。
ポリティクスと映画が交錯したトークとなりそうです!

コンペの結果は6日に発表されます。

詳しくは、映画祭のウェブサイトまで。
http://www.kurzfilmtage.de/nc/en/60th-international-short-film-festival-oberhausen-01-06052014.html

【内容】
福島第一原子力発電所の事故により、全町避難を余儀なくされた福島県双葉町住民が、いかに放射能と向き合っているのかを描いた短編ドキュメンタリー。

福島全県民への被ばく調査が遅々として行われない中、双葉町民へ「健康県民管理ファイル」が県から配布され、放射能の安心教育が進められてゆく。一方、双葉町はホールボディカウンター(WBC)を導入し、独自の健康調査を始めた。
検査でどれだけの数値が出るかが当初、問題と思われていたが、実は放射能による被害とはそれだけではなかった・・・

人間の五感では感知不可能な放射能について、その本当の被害とは何かを問いかける。

本作は、2014年秋公開の 「フタバから遠く離れて 第二部」のスピンアウト作品として制作された。
愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品第22弾。

企画:愛知芸術文化センター
製作年:2014年
時間:35分
フォーマット:HD、カラー

監督・撮影・編集 舩橋淳
プロデューサー 橋本佳子

挿入曲 “for futaba ~双葉町のみなさんのために~“
作曲・演奏 坂本龍一

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「フタバから遠く離れて」DVD本日発売!!   

2014年1月25日

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原発事故により故郷を追われ、現在も避難生活を送っている福島県双葉町民の日常を描いたドキュメンタリー「フタバから遠く離れて」。

DVDが本日発売です!!

原発事故とは? 原発避難とは? 国と地方自治の原発政策とは? ——これからの日本を考える上でも大切なテーマです。ぜひお求めください!

また、一度ご覧になった方も拡散をお願い致します。

先月末、双葉町避難所がとうとう閉鎖されました。それまでの2年9ヶ月をまとめる続編をただ今編集中であります。制作資金の助けになりますので、よろしくお願いします!!

舩橋淳

内容: ☆映画本篇(96分) 監督舩橋淳
               エンディングテーマ:坂本龍一
                「for futaba 〜双葉町のみなさんのために〜」。  

    ☆公開時のゲスト対談書き起こしリーフレット  (ゲスト:井戸川克隆前双葉町長、想田和弘監督)
 
    ☆書き下ろしエッセイ(舩橋淳)  

購入は以下のサイトで。

紀伊国屋書店
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-10-4523215101844

アマゾンジャパン
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%BF…/dp/B00GI8BZ1Q

劇場用予告編
https://vimeo.com/83746569

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