ベルリン国際映画祭レポート その① 2.10.2015
2月10日16:15(ベルリン時間)より「フタバから遠く離れて 第二部(NUCLEAR NATPION II)」のインターナショナル・プレミアが行われました!
ベルリン市内にある最大の劇場の一つ、Delphi Filmpalast(18c末建造、収容人数780名!タランティーノが“Inglorious Bastards”で使いたかったがどうしてもできず、他の劇場で再現したことで有名)に多くの観客が詰めかけました!巨大施設がほぼ満員。上映後は、福島、双葉の現在、いまも続く原発避難の不条理について、Q&Aがありました。未だ政府や東電に放置され、人生を再スタート出来ずにいる人々が13万人以上もいることに、多くのドイツの観客から疑問の声が漏れました。また、福島の反省も充分にないまま、原発を再稼動し、外国へ輸出しようとする日本政府に対する、痛烈な批判を述べたところ、会場から大きな拍手がありました。
今回の原発事故は、地球規模の問題である、ということ。
原発がまかり通るのは、“他人の痛みに対する想像力の欠如”がその根源にあり、
それは今渦巻いているテロリズムへの恐怖の背後にあるものと、実は共通している、という話をしました。
そして、この“他人の痛みに対する想像力の欠如”により先日惨殺されてしまった、邦人人質事件の2人湯川遥菜さん、後藤健二さん、そして、同じくIslamic State によって惨殺されたヨルダン人パイロットMuaz al-Kasaesbehさんに対し、会場の参加者全員で、黙祷が捧げられました。
「フタバ〜」は今後、ドイツ東部のケルンで1回、ベルリン映画祭で3回上映が予定されています。
満員御礼!
上映前の舞台挨拶
3年ぶりの上映。スクリーンに福島第一原発。
上映後のQ&A
スタッフ、ファンの皆さんと。