ベルリン国際映画祭レポート⑥ 2.15.2015
2015年2月16日
日本から座・高円寺ドキュメンタリー映画祭を終えたばかりの橋本プロデューサーが合流。まずベルリン映画祭フォーラム部門の会食に参加。プログラムディレクターのChristopoh Terhechte氏、「水の声を聞く」の山本政志監督、主演のヒョンリさん、Kidrat Tahimick 監督などが参加しました。Tahimick監督は、私が学生時代、佐藤真監督が絶賛していて見るようになったフィリピンの鬼才で、作風は「宇宙に向けられた」(本人談)、ぶっ飛んだもので、お会いできたのは光栄でした。
また、日本大使館で、中根駐ドイツ大使による食事会が開かれました。Hiroshima Strasse という通りにある大使館は、一度戦災で焼けましたが、ナチス以前からあった建造物。「天の茶助」でコンペ部門へ参加中のSABU監督、その市山尚三プロデューサー、「ダリー・マルサン」(フォーラム部門)の高橋泉監督、「Out of My Hand」(フォーラム部門)の福永壮志監督などが、中根大使と会食しました。
夜は、劇場Akademie der Kunste で3回目の上映。
橋本プロデューサーとともに、今もなお13万人以上の方が、福島を中心に避難生活を続けているということ、原発事故は全く収束などしていないということ、日々懸命に働いている原発作業員が6000人いるが、被爆量が増え続ける問題が脅威であること、原発事故でお金では賠償できない多くのものを失ってしまったということ、を訴えました。
そして、福島の悲劇は、地球規模の大災害であり、人類全体の問題として捉えなければいけない。原子力の功罪を、国境を超えて、考え直さなければ行けないことを強調しました。
Category:Berlinale 2015
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