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「井戸川町長辞任要求について」  監督・舩橋淳

2012年12月9日

【拡散希望!】
総選挙前、ものすごいニュースが飛び込んできました。

双葉町の町議会が、井戸川町長に辞任要求をする方針です。
明日、その要求書が提出されます。 
(福島民報 12月9日 http://www.minpo.jp/news/detail/201212095369

以下、僕の思うところを書きたいと思います。

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「井戸川町長辞任要求について」

双葉町の町議会が、井戸川町長に辞任要求をする方針とのニュースを聞き、たいへん危惧しています。

辞任を要求する理由は、議会と情報の共有化に努めていないことや、中間貯蔵施設に関する福島県との会合に町長が欠席したことなどが挙げられています。

その背後にあるのは、賠償も進まず、出口の見えない避難生活で溜まりに溜まった町民のフラストレーションがあり、
全てが遅々として進まないのは町長の責任にあると、不満のはけ口として責任追及したくなる、破壊欲求があります。

はたして原発避難の現状が進まないのは、町長一人の責任にあるのでしょうか。

「元あった生活レベルをそのまま取り戻す」ことよりも、国と東電は賠償金をできるだけ値切ろうとするため、それが摩擦を生み、賠償は全く進んでいません。中間貯蔵施設に関しては、●原発事故の責任者を明らかにすること、●最終処分場をどうするつもりなのか明らかにすること、●避難民の生活再建へ向けてのプランを明らかにすること、という双葉郡側(井戸川町長は、双葉郡を統括する双葉町村会会長)の要求を無視し、国と県はとりあえず中間貯蔵施設を押しつけようとしています。国と県が一方的に囲い込みを進めるのに抗議するため、井戸川町長は欠席しているのですが、それは「話し合いの場につこうともしない」というマイナスイメージに見られています。当事者としては、何度か話し合いの場を持った後、こちらの要望を意図的に無視する権力への抵抗なのです。

その町長のマイナスイメージの尻馬に乗って、町議会では町長の後釜を狙う派閥もあります。

その派閥は今までことあるごとに町長不信任案提出し、町議会の停滞を招いてきた議員たちです。
町議会議員には、双葉町復興に向けての町民の意見収集など、全国に散らばってしまった双葉町民と町政とのつなぎ役としてできることが沢山あります。しかし、この派閥は町長の責任追及にばかり終始し、議員としての仕事を全く疎かにしています。
町政が停滞しているのは、町議会にもその責任があるのです。

町政が滞ると、町民の不満もさらに増し、町議会へも町長へも批判的になってゆく・・・そんな悪循環に今陥りつつあります。

ここで対立をさらに激化させて、何の意味があるのでしょうか。
今まで国・東電との激しい交渉を続け、町民の権利と財産を守ろうとしてきた井戸川町長を辞任させることに、何か生産的な効果があるのでしょうか。

残念ながら原発避難は明日や来週終わる話ではなく、これから5年も10年も20年も続く話です。

町が内部分裂するのではなく、一つになって、国や東電という原発事故の「責任者」と対峙してゆくことが肝心です。

町議会が辞任要求を撤回し、議会と町長が生産的な対話を再開することを希望します。

舩橋淳
(映画「フタバから遠く離れて」監督)

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